集落から西へ進み、塩湖の間を抜け、生い茂る低木林を抜けてアイランド(島)の中心部へ向かうと、オリバー・ヒルへの急な登りが始まります。ここは単なる自然の絶景ポイントではありません。オリバー・ヒルは、ワジャマップ/ロットネスト島にある、戦時中の歴史を今に伝える3つの場所の一つです。

オリバー・ヒルにある、全長11メートル、口径9.2インチの艦砲2門からなる砲台は、1937年にフリーマントル港を敵の海からの攻撃から守るために建設されました。現在では重要な歴史的建造物となっています。実際、この種の砲台としては、オーストラリアで唯一無傷で残っているものです。

アイランド(島)を見下ろすパノラマビューを活かすように配置されたこれらの砲は、最大28km先まで徹甲弾を発射することができ、フリーマントルの安全を敵の攻撃から守りました。1960年代に退役しましたが、砲とインフラは今も残っています。海からの攻撃の脅威は遠い昔のものですが、訪問者は跡地を散策し、往時の面影を今に残す物語に触れることができます。