もし町が話せるとしたら、カルグーリーには興味深い話がいくつもあるはずです。オーストラリア最大のアウトバック・タウンを訪れ、ゴールド・ラッシュ時代から現代のスーパー・ピット鉱山まで、その魅力的な過去と現在に触れてください。バラード湖の壮大な景色を背景にした風変りな屋外アート・ギャラリーを訪れれば、忘れられない美しさで旅を締めくくることができるはずです。

西オーストラリア州のゴールデン・アウトバックは、ダイナミックで現代的な鉱業の中心地、カルグーリーから探検できます。この町は、パースからグレート・イースタン・ハイウェイを車で6時間半、飛行機で1時間、列車で7時間のところにあります。この移動もまた旅の楽しみです。

カルグーリーは、1800年代後半にこの地に集まった一攫千金を狙う人々の夢と希望を土台にして築かれ、その壮大な遺産である建築物は、100年を超えるゴールド・ラッシュの歴史の証となっています。

初期の鉱山遺産は、ボールダー近郊の長さ3.5km、幅1.5kmのスーパー・ピットで今も生き続けています。ここは、毎年90万オンスという膨大な量の金を生産している驚異的な鉱山です。ガイドツアーに参加して、世界最大級の露天掘り鉱山について詳しく知り、600メートルの深さを覗いてみてください。運が良ければ発破を見られるかもしれません。

金鉱博物館では、ゴールド・ラッシュの始まりについて学べます。また、金鉱を探し求める人々の様子や、金の延べ棒、金塊の光り輝くコレクションを見ることができます。それから、この地域に数多く存在するゴースト・タウンの打ち捨てられた通りを散策してみましょう。

不気味な出会いはメンジーズの集落でも続きます。ターナー賞受賞アーティスト、アントニー・ゴームリーによる51点の謎めいた彫刻が、バラード湖の塩田に不気味な影を落としています。

カルグーリーに戻ると、活気あるバーやレストランが待っています。しかし、その前にゆっくりと景色を眺めましょう。地中には金が眠っていますが、地上には、そびえ立つユーカリの森から、スピニフェックスの茂る草原、野の花畑まで、豊かな自然が点在しています。