西オーストラリア州最古のワイン地帯は、ブドウの木や美術館、セラーのドア、醸造所、農産物の露店が集まっており、いずれもパースから簡単に行ける距離にあります。180年以上にわたるワイン造りの歴史を味わい、この地域を巡る32kmのなだらかな環状道路に沿った150もの見どころから目的地を選びましょう。

スワン・バレーは、パース市街地から車で30分のところにあります。多くのツアーがご利用いただけます。川のクルーズ、カヤック、リムジン、マイカー、バス、さらに馬車などを利用したガイド付きテイスティング・ツアーもありますし、ご自分で冒険することもできます。

この地域は、職人的な生産者が集まる地となっています。高級ワイン産地でよく見られる、ピカピカなセラーのドアや、リネンのナプキンサービスは忘れてください。この地域では、コーヒー焙煎業者が豆の入った麻布袋を運び、ジンの蒸留業者がボトルにラベルを貼り、レストランのオーナーがアスパラガスを手摘みし、ワイン醸造業者が樽をチェックしながらテイスティング用のワインを注いでいる光景が見られます。この渓谷の多くの業者は家族経営であることから、本物の体験ができる快活で素朴なスタイルに気付かされるでしょう。マンドゥーン・エステートやサンダルフォード・ワインズなど、大規模なワイナリーでさえ、リラックスした温かさが漂っています。これがスワン・バレーを特別なものにしているのです。

最近、多くの小規模ビール醸造所、サイダー醸造所、蒸留所がスワン・バレーを本拠地としています。ベイリー醸造所とファンク・サイダーのファンク2.0が、オールド・ヤングス、ハリス・オーガニック・ワイン・アンド・スピリッツ、シン・ジン・ディスティラリー、マッシュ・ブルーイングなど数々の賞を受賞しているメーカーに新たに加わっています。

飲食店の間には、アートも顔を覗かせます。アボリジニが所有・運営するマーリナップ・アボリジナル・ギャラリーや、あまり知られていないゴンボック・ギャラリー・スカルプチャー・パークも見どころのひとつです。

年齢を問わない多彩なスポットとして、ホワイトマン・パーク内にあるキャバーシャム・ワイルドライフ・パークでは、コアラを抱いたりカンガルーに餌をやったりできます。また、年代物の列車に乗ったり、遊び場で楽しんだり。ハウス・オブ・ハニーで生きた(ケースの中の)ミツバチを観察したり、ウィスラーズ・チョコレート・カンパニーで甘さに浸ったり、モンド・ヌガー・ファクトリーで買い込みましょう。