宇宙飛行士に向けた光のショーから、燃えるような海の夕日まで、パースとその周辺で繰り広げられる極上の光のショーをご覧ください。


キャロリン・ビーズリーの特集記事


1962年2月20日、宇宙飛行士ジョン・グレンがアメリカ人として初めて地球周回軌道に到達し、パース(Perth/Boorloo)の人々はグレンを応援していました。グレンが西オーストラリア州の海岸線を通過する際、パースの人々は灯りをつけ、懐中電灯を振り、ランタンを灯しました。その瞬間、グレンは暗闇の中で自分が一人ではないことを知りました。

パースの北にあるチッタリング(Chittering)のマッチーア追跡局(Muchea Tracking Station)との交信で、グレンはこう言いました。「右側に、大きな光のパターンが海岸沿いに見えます...とてもよく見えます。灯りをつけてくれた皆さんに感謝を伝えてください」。こうしてパースは「光の街」と呼ばれるようになりました。もしグレンが今日パースの上空を通過したとしても、眼下に広がる光の景色はほとんど別物に見えるでしょう。

パースで最も壮観な光のショーは、おそらくスワン・リバー(Swan River/Derbarl Yerrigan)のほとりというユニークな立地を誇るオプタス・スタジアム(Optus Stadium)で見られるでしょう。AFL、国際クリケット大会、最大6万人規模のコンサートなどの大規模イベントが開催されるこのスタジアムは、内部、外観、そして印象的なHALOルーフを含め、鮮やかなレインボー色の光で彩られるキャンバスとなっています。


パース、マタガラップ橋


スタジアムに隣接するのは、歩行者専用のマタガラップ橋(Matagarup Bridge)です。その曲線を描く橋桁は、絡み合う白鳥と、地元のヌーンガー文化に伝わる水の精霊ワギル(Wagyl)を象徴しています。この橋はマタガラップ・ジップ+クライム(Matagarup Zip + Climb)の拠点でもあり、国際スポーツイベントや重要な慈善活動を象徴する色で一年中毎晩ライトアップされます。

パースのインフラを彩る光のショーに新たに加わったのが、ブールー橋(Boorloo Bridge)です。この歩行者・自転車専用の橋は、カンガルーの楽園であるヘイリッソン島(Heirisson Island)を経由して、ビクトリア公園(Victoria Park)の水辺とパースを結んでいます。この壮観な橋には、2つの斜張橋が架かっており、休憩スペースやアート作品も設置されています。日没後、橋は17,000個のLEDライトで輝きます。

市内中心部では、鮮やかな色彩でライトアップされる13階建てのモダニズム建築、カウンシル・ハウス(Council House)も見逃せません。また、急斜面の上に位置し、きらめく街並みや、静寂に包まれた暗い川を見下ろすキングス・パーク(Kings Park/Kaarta Koomba)もおすすめです。

「世界で最も日照時間の長い首都」とも呼ばれるパースは、自然の光景もまた格別です。


街とスワン・リバーを見下ろすキングス・パーク


キングス・パークのフレーザー・アベニュー(Fraser Avenue)や戦争記念碑(War Memorial)の芝生の斜面からは、早起きした人だけが見られるスワン・リバーの幻想的なピンクの朝焼けと高層ビルのシルエットが楽しめます。一日の終わりには、インド洋に沈む夕日が忘れられない体験となるでしょう。日が沈むのを眺めながらフィッシュ&チップスをつまんだり、コテスロー・ビーチ(Cottesloe Beach)のインディゴ・オスカー(Indigo Oscar)でサンセット・ダイニングを楽しんだりできます。市内のエリザベス運河(Elizabeth Quay)では、リッツ・カールトン・パース (The Ritz‑Carlton, Perth)のソングバード・バー(Songbird Bar)が、スワン・リバーに映るマゼンタ色の夕景を眺める絶好のスポットです。

パースの市街地を離れると、西オーストラリア州の大部分は人工の光源がほとんどありません。こうした場所では、夜空に星座や流れ星、そして地平線から地平線まで輝く天の川が広がっています。

パースからわずか1時間のグラビティ・ディスカバリー・センター/天文台(Gravity Discovery Centre and Observatory)では、夜の天体観測ツアーに参加し、専用の望遠鏡で天体や遠くの銀河、神秘的な現象を観察することができます。


ナンバング国立公園、ピナクルズの夜空


さらに北へ進むと、セルバンテス(Cervantes)の町の近郊にある神秘的なピナクルズ砂漠(Pinnacles Desert)で、石灰岩の柱が星空を背景に見張りのように立ち並ぶ中、オーストラリアン・ピナクルズ・ツアーズ・パース (Australian Pinnacles Tours Perth)が星空観賞ツアーを催行しています。この尖塔は地元のヌーンガー族 (Noongar)のアボリジナルピープルにとって大切な存在で、彼らの祖先が同じ夜空を見上げながらドリームタイム(Dreamtime)の物語を語り継いでいた様子が目に浮かびます。

太陽嵐がピークを迎える時期には、パース近郊やさらに南の空に、地球上でも最も幻想的と言える自然光のショーが見られます。南極光、つまりオーロラが現れ、ピンク、緑、赤の光がカーテンように夜空に舞い、まるでさまよう精霊のように揺らめきます。近年では、アルバニー(Albany/Kinjarling)だけでなく、レシュノールシャ湖(Lake Leschenaultia)やデール山(Mount Dale)といったパース近郊でもオーロラが観測されています。

オーロラは稀にしか見ることができませんが、西オーストラリア州で人気の月のショーは潮の満ち引きと同じくらい規則的です。月への階段(Staircase to the Moon)は、キンバリーブルーム(Broome/Rubibi)など北西部の各地で見られる幻想的な夜の光景です。満月が水面の地平線から昇ると、干潟に残った海水の水たまりが月光を受けて真珠のように輝き、地平線へ続く階段のような幻想的な光景が生まれます。家族連れは岸辺でピクニックを楽しんだり、マングローブ・ホテル(Mangrove Hotel)でグラスを傾けたりしながら、まるでおとぎ話へ誘うかのように月がささやく瞬間を味わいます。


ブルームのケーブル・ビーチで夕日に向かって航行する「ウィリー」(1900年代初頭のパール・ラガーズをモデルにした船)


西オーストラリア州全域で、北から南まで、自然と人の創意工夫が驚きと感動の光景を生み出しています。顔を朝日に向けて、新しい一日の始まりを感じてください。カントリーからの毎日の呼びかけに応え、光の中へと踏み出しましょう。

(情報:2026年2月現在)