車は好きですか? または周囲に熱心な車の愛好家はいますか?
エイミー・ゴフの特集記事
西オーストラリア州で最もクールな車とモーター・アトラクションを巡る、忘れられない旅に出かけましょう。クラシックカーのコレクション、モーターバイク・ミュージアム、軍用重機など、幅広い層の車愛好家にアピールするものがあります。それでは、西オーストラリア州の珠玉の車スポット、トップ8をご案内します。
1. ヨーク自動車博物館
パースから車で1時間強のヨーク(York)にある自動車博物館(Motor Museum)は、車愛好家が夢見るすべてが揃った場所です。1979年に車好きの友人2人が設立したこの博物館には、15台以上のバイクと70台以上のユニークなヴィンテージカーの印象深いコレクションが展示されています。ひと際目立つ「エルビス・モービル」キャデラック、1958年製エルドラド・ビアリッツ・コンバーチブル、さらには西オーストラリア博物館から貸し出された1898年製ベンツなど、クラシックな車も見逃せません。ミニチュアの「マッチボックス」カーから頑丈な単気筒の三輪車まで、自動車を愛するすべての人たちにとって最高の博物館です。

ヨーク自動車博物館
2. コーダ・モーター・ミュージアム・アンド・ミリタリー・コレクション
コーダ(Koorda)に位置する、車と軍事関連の記念品のコレクションを収蔵したミュージアムです。オーナーでありモータースポーツ愛好家でもあるトニー・クラーク氏が、過去30年にわたって丁寧に収集してきたものを展示しており、現在も拡大を続けています。個人的な情熱の結晶であるこの博物館には、愛情を込めて修復、保存されたさまざまな種類のレトロなマッスルカーが展示されています。コレクション中で一際目を惹きつけるのは、ブロッキーの愛称で知られるピーター・ブロックが1971年バサースト500で優勝したときのホールデン・トラナの忠実なレプリカです。キング・オブ・ザ・マウンテンの異名を取ったブロッキーの伝説は、この展示で今も生き続けており、モータースポーツのレジェンドたちがここに立ち寄った際に車体にサインを寄せています。館内のカフェでは食事もできます。モータースポーツ仲間との楽しいおしゃべりをして、見学を締めくくりましょう。
3. ウェルステッド博物館
サウス・ウエストのウェルステッド博物館(Wellstead Museum)は必見です。モータースポーツの歴史を知り尽くした人物による本物のモータースポーツの歴史を知ることができます。ウェルステッド家は、ブレマー湾(Bremer Bay)地区で180年以上の歴史を持つ家系です。この博物館は、マックス・ウェルステッド氏が2003年にオープンしたもので、彼の膨大なヴィンテージ・モーターサイクルの個人コレクションを展示しています。展示品の中には、1950年代に実際にマックス氏が乗っていたものもあります。ヴィンテージの農機具やバンコクのカラフルなトゥクトゥクなど、その他の展示物もすべて、この荒々しい地形の農場の歴史を彩ってきたものです。

ブレマー湾、ウェルステッド博物館
クウェイラディング・ヴィンテージ・クラブ(Quairading Vintage Club)の結成は、1980年代に地元の農民たちが週末に集まって、共同で機械いじりのプロジェクトを始めたのがきっかけでした。長年にわたる活動の結果、多くのトラクター、エンジン、農機具のコレクションができました。これらは修復のために地区から寄贈されたもので、現在展示されています。クラブの有名な黄色いマスコット、リトル・ルイ(3分の1スケールの連結トレーラーの模型)と一緒に写真を撮りましょう。トラクターのエンジンを使用して作られたこのミニチュア・トラックは、30人のボランティアが5000時間以上かけて作り上げたもので、クウェイラディングの町のイベントには欠かせない存在となっています。
ここはオートバイ・マニアにうってつけの場所です。ヴィンセント・モーターサイクルをこよなく愛する1人の男性による、ヴィンテージバイクの印象的なプライベート・コレクションを収蔵しています。ここで展示されている希少なバイクは1933年から1955年の間にイギリスで生産され、あまりにも有名なコレクターズ・アイテムとなっています。イアン・ボイド氏のコレクションは、自宅に建てられた専用ショールームに収蔵されており、合計75台のヴィンテージバイクが展示されています。コレクションの中でも注目度が高いのは、希少な1952年製ヴィンセント・ブラック・ライトニングです。このバイクはかつて世界最速を誇っていました。このカスタムバイクは、個人のコレクションとして19台のみが残存していることがわかっており、その価値はそれぞれAUD$100万を超えています。
6. Nungarin Heritage Machinery and Army Museum
ナンガリン(Nungarin)にある、戦時中の陸軍車両工場(Army Vehicle Workshop)内に位置する博物館で、1942年から1962年までオーストラリア陸軍の車両基地として使用されていた歴史があります。歴史的な軍用機械に興味をお持ちなら、陸軍の戦車、トラック、車両、さまざまな軍用機械がずらりと展示されているこの場所は見逃せません。このコレクションでは、人々の知恵や創意工夫のエピソードを紹介しています。たとえば現在展示中の1942年型スチュアートなどの戦車が、第二次世界大戦後にどのようにして農地開拓に活躍したのかを知ることができます。コレクションの中でも象徴的なのは1942年型偵察車のディンゴです。「車輌界のマッドマックス」と呼ばれ、技術と生産力不足の時代にオーストラリアで生産されました。
7. メレディン軍事博物館
軍事史の愛好家の皆さんにもうひとつおすすめなのが、メレディンの軍事博物館(Merredin Military Museum)です。第一次世界大戦からベトナム戦争に至るまでに使用された、軍用輸送機器は博物館でもひと際目を引く場所に展示されています。館内に入るとすぐに、ベトナム戦争の時代を象徴する力強い「UH-1H イロコイ(愛称:ヒューイ)」と、確固たる地位を築いたヘリコプター「カイオワ」が目に飛び込んできます。その他、ランドローバー、軍用トラック、そしてオーストラリアで製作された有名なイギリス陸軍用偵察車、ブレンガン・キャリアなど、丹念に修復された車両がずらりと並んでいます。

メレディン、メレディン軍事博物館
最後のスポットはビンドゥーン歴史協会(Bindoon Historical Society)です。ここは丁寧に修復されたトラクター、トラック、エンジン、車両などの宝庫です。コレクションのなかでも注目なのは、ヴィンテージのターコイズブルーのミニで、ビンドゥーン出身のヘレン・マニング氏がかつて愛用していた車です。このミニは2017年にビンドゥーンと地区歴史協会に寄贈され、西オーストラリア州のミニ・オーナーズ・クラブの協力のもと、慎重にレストアされることになりました。もうひとつの魅力的な展示物は、1930年代にメイランズ(Maylands)消防隊が使用していた消防車です。新しい塗装を施され、警鐘もきれいに磨き上げられており、今にも道路を駆け抜けていく消防車の音が聞こえてくるかのようです。
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