ジュリー・ホスキングの特集記事
古代から続く土地の魔法を感じてみましょう。メナン ブージャ(Menang Boodja)へようこそ。ここは海から巨大な生物が餌を求めて現れ、花崗岩の山々によって秘密の花園が守られ、ティングルの巨木が空に向かってそびえる地です。
手付かずの自然の美にあふれ、雄大な風景に恵まれたグレート・サザン(Great Southern)。深い森や壮大な眺めの海岸線を歩き、静かな入り江でゆっくりと過ごしたい人には実に魅力的な場所です。ハイウェイ、遊歩道、トレイルを辿ってサウス・ウエスト(South West)の一角に入っていくと、気分が自然と高まっていくのがわかります。
巨大な岩の陰に腰を下ろしたジェシカ・ゴメスが、古代から続く雄大な風景の中、心穏やかな表情を浮かべています。堂々としたエレファント・ロック(Elephant Rocks)の背後に柔らかい光が降り注ぐ中、メナン族の長老、ヴァニース・ギリースは、国際的に活躍するモデルのジェシカとその撮影クルーを美しいブージャ(カントリー)に迎え入れます。
ワイルドフラワーが咲き誇る季節になると、彼女の先祖達は、荒々しい大地、そしてグリーンズ・プール(Greens Pool)の近くにある冷たく、穏やかな水場を守るために、この地に出かけていました。ここはターコイズブルーの海が極上のエメラルドのように輝き、花崗岩のドームがこの地を守る象の群れのような形を成している、自然の神秘が見られる素晴らしい場所です。
デンマーク、グリーンズ・プール
パースで育ったジェシカは、世界中で活動を行っていますが、この地に魅せられています。彼女は、「ここは私が今まで訪れた中で一番魅力にあふれた場所なんです。本当です」と語ります。
ショールーム X(Showroom-X)が、3度目の #WeWearAustralian (#オーストラリアを着る)キャンペーンにグレート・サザンを選んだのも不思議ではありません。クリエイティブなチームが、オーストラリアの典型と言える場所から、地元のファッションのエッセンスを取り入れています。
絵になるデンマーク(Denmark)の街の近郊で美しく輝くグリーンズ・プール(Greens Pool)の海、バレー・オブ・ジャイアンツ(Valley of Giants)のティングルの巨木、トーンダーラップ国立公園(Torndirrup National Park)のザ・ギャップ(The Gap)の崖を吹き上がる豪快な波しぶき、そしてアルバニー(Albany/Kinjarling)にあるミドルトン・ビーチ(Middleton Beach)ののんびりとした海岸。どこも信じられないほど美しい見どころです。
アルバニー、ザ・ギャップ
「私は自然の中に浸るのが好きですが、西オーストラリア州はまさに自然の美にあふれているところです。そんな土地の一部を身をもって知ること、自然とつながることは、とても素敵です」と、ジェシカは話してくれました。
グレート・サザン(Great Southern)とは、まさにその名に恥じないところです。パース(Perth/Boorloo)から4～5時間ドライブするにしても、飛行機でアルバニー(Albany)へ飛び、レンタカーを借りて西オーストラリア州の素晴らしい見どころであるサウス・ウエスト(South West)を巡るにしても、一生の思い出になるドライブ旅行になるでしょう。
どの季節にも魔法のような瞬間があります。冬になると、偉大なる海の生き物たち、つまりザトウクジラ、ミナミセミクジラ、シロナガスクジラがアルバニー(Albany)のすぐ沖合に集まってきます。ホエール・ウォッチング・クルーズを楽しんだ後は、アルバニー旧捕鯨基地(Albany’s Historic Whaling Station)を訪れて、過去の捕鯨方法について学んでみてください。
西オーストラリア州初のヨーロッパ人の入植地、アルバニーの美しいキング・ジョージ湾(King George Sound)を見下ろしている建物は、心が揺さぶられるもう一つのタイムカプセル、国立ANZACセンター(National Anzac Centre)です。この施設は、1914年にここを出港して第一次世界大戦に従軍した何千人ものオーストラリア人やニュージーランド人に敬意を表する目的で作られました。従軍した人の中には帰国できなかった人もいました。
アルバニー、国立ANZACセンター
春になると、ワイルドフラワーが咲き誇り、色とりどりの絨毯のようになります。サウス・ウエストは世界で34か所ある生物多様性ホットスポットの1つであり、8,000種を超える植物相を誇っています。そのうちの多くは世界でここでしか見られません。また毎年恒例のブルーム・フェスティバル(Bloom Festival)では、「咲き誇る(ブルーム)すべてのもの」を祝い、9つのシャイア(行政区分)で6週間にわたってさまざまな行事が行われます。
その植物相が形成されるには数百万年がかかっていますが、アルバニーからはわずか40分で訪れることができるポロンガラップ(Porongurup)。オーストラリア独特の植物相(そしてさまざまな動物相も)を見ることができる指折りの場所です。背の高いカリの森の間からは12枚の雄大な花崗岩の頂が覗き、1年を通してブッシュウォーカー、バードウォッチャー、そして植物好きの人々を魅了しています。北側へ30分ほど行くと、スターリング山地国立公園(Stirling Range National Park)があります。ここでは標高1,099m のブラフ・ノール(Bluff Knoll)を登ることができ、頂上から見る風景の美しさは登っただけの価値があります。
夏になると、波が穏やかで自然のままのビーチで泳ぐことができます。水晶のように澄み切った美しい海に潜り、輝く砂の上でのんびりと過ごしましょう。もっと水遊びが好きな人たちは、スタンドアップ・パドルボード、シュノーケル、スキューバ・ダイビングなども、この素晴らしい海岸で楽しむことができます。
また涼しさを求めて内陸の方へ向かうならば、ウォール・ポール・ノーナラップ国立公園(Walpole-Nornalup National Park)にある神秘的なティングルの巨木の森を見に行きましょう。地球上でここでしか見られない風景です。魅力的なウォルポール(Walpole)の集落から車で少し行ったところにある、バレー・オブ・ジャイアンツ・ツリー・トップ・ウォーク(Valley of Giants Tree Top Walk)では、地上40m の高さにある樹齢400年以上の木々の樹冠の上を、600m にわたって歩くことができます。高いところが苦手な人には、美しい森の中を歩くエンシェント・エンパイア・ウォーク(Ancient Empire Walk)もおすすめです。
ウォルポール、バレー・オブ・ザ・ジャイアンツ
秋になると、落ち葉によって遊歩道が輝くような金色や赤に変わり、テースト・グレート・サザン(Taste Great Southern)のイベントに向けて、ワイン醸造者、シェフ、生産者らがグルメのためにご馳走を用意してくれます。この食とワインのフェスティバルは1か月にわたって続き、この地域の最高の農産物、受賞歴を誇るワイナリーやレストランの味を楽しめます。しかし、これらはブドウ畑や青く輝く海を見渡すレストランのテーブルや、居心地のよいバーのカウチで年中味わうことができます。
ジェシカ・ゴメスのおすすめは、ザ・レイク・ハウス(The Lake House)でのランチ。デンマークにある素晴らしいワイナリーとレストランで、彼女にとっては忘れられない思い出のようです。「ここのワイナリー、料理、おもてなし、すべてが本当に世界クラスです。とても優雅な気分が味わえるって、友達全員に話したくなるくらいなんです。」
デンマーク、ザ・レイク・ハウス
実際、旅慣れたモデルであるジェシカは、グレート・サザン(Great Southern)を高く評価しています。「人々にも土地にも、根底に善良さがあるのです。この地には美しい精神が宿っています。」
ぜひ自分の目で確かめてください。
(情報：2023年7月現在)