なぜかはわからなくても、どういうわけか、私たちを立ち止まらせて、何かより大きなものとつながっている感覚を思い出させてくれる場所ってありますよね。
シグニット湾も、そんな場所の1つです。パースから2,000km余り離れ、ダンピアー半島に位置しています。オーナーも経営陣も全員がオーストラリア人である真珠養殖会社のCygnet Bay Pearl Farmの拠点となっています。西オーストラリア州でも他に似た場所はありません。

Cygnet Bay Pearl Farmのブルース・ウィガン
この養殖会社でゼネラル・マネージャーを務めるジェイムズ・ブラウンは、人生のほとんどをシグニット湾で過ごし、これほど景観、文化、そして歴史に恵まれた場所に住みながら働けて幸運だと考えています。「この半島全体が注目に値するので、雑念が全て消えるのです」と、ジェイムズは言います。ブルームから2時間半北に向かってダンピアー半島の先端まで車を走らせると到着するのが、つい最近まで真珠養殖場のチームと地元のバーディー族の人々しか来られなかった、稼働中の真珠養殖場です。「場所という意味では、世界屈指の美しいスポットだと思います...。それに、ここの自然はまだほとんと手付かずです」と、ジェイムズの長年の友人で養殖場で文化ツアーオペレータを務めるテリー・ハンターは言う。
Cygnet Bay Pearl Farmの創業は、ここではなく、ジェイムズの祖父がこの半島にやってきて、テリーの曽祖父と友人になった時に遡ります。その沿革は、人間関係のストーリーであり、それは2人の友情にも受け継がれています。「私の両親が来て家業に加わってから約10年後に、私の姉妹と私も加わりました」と、ジェイムズは物思いに耽りながら話します。70年以上、4世代を経ても、両家はまだ一緒に事業を行っているのです。

ダンピアー半島のCygnet Bay Pearl Farm
テリーとジェイムズはどちらも、この驚嘆の地に強いつながりを感じています。つながりを感じる理由は違っても、長年かけてそのつながりは本質的に切っても切れないものになりました。テリーは常に、この地のことを、癒しの地、歴史ある地、そして自分の文化が宿る地と感じていました。ジェイムズにとっては、この地は、自分の祖先が養殖場を作り、その養殖場がたちまちあらゆる人にとってのコミュニティーになった地です。こうしたつながりが合わさって、両家の提携関係によって、観光客もこれほど独特の体験ができる場となっているのです。
ジェイムズとそのチームは、養殖場を観光客に公開し始めてから、伝統的な真珠養殖の村を覗ける珍しいという体験だけではなく、リトリートやグランピングテント、レストランでの食事、そして海でのサファリ、文化体験、そしてその他様々な体験ができる幅広い宿泊オプションも、シグニット湾で提供し始めました。ウォーターフォール・リーフ、水面の月、そしてその他の数え切れない驚くべき大自然がすぐ近くにあるので、ジェイムズとテリーが来訪者に見せたいと思うのも不思議はありません。ツアーオペレーターのテリーは、たった1回シグニット湾に来るだけで、観光客、特に都市から来た観光客は変わると気づいています。「ここでは、全てが癒しになります。観光客と一緒に出かけると、心のモヤモヤが晴れるのを私も感じられます」と、テリーは言います。

Borrgoron Toursのテリー・ハンター
しかし、癒しの体験は、ここに到着する前から始まります。6日間かけてアーディー文化街道を走ると、緑に繁る森からこの古の大地を作る驚くべきピンダンの赤土へと変わりゆく景色がストレスを取り除いてくれるのを感じられます。まさに、素朴さを感じる瞑想体験です。1日目と2日目には、7月から10月までは海岸からクジラの回遊が見られるケーブル・ビーチやメルセデス湾など、この地域で屈指の有名な風景を楽しめます。旅の3日目には、レベーク岬からCygnet Bay Pearl Farmに向かう途中で、遊覧飛行で圧巻のバッカニアー諸島を空から眺めてみたり、ビーチを独り占めして漂流者のような気分に浸れるホリゾンタル・フォールズまでボートで行ってみませんか。
旅の最後の2日は、ロンバディナで地元の人々とブッシュウォークで探検に出かけたり、4輪駆動車で冒険に出かけたり、ブルームで最も人の手が加わっていないビーチの1つでラクダに乗ったりします。もちろん、この町では色鮮やかなイベントが開催されているので、滞在中のイベント予定の確認もお忘れなく!

Cygnet Bay Pearl Farmで彫刻が施された真珠貝殻装飾
公開日:2021年6月。