それ自体で小さな生態系のようになっている島からは、学べることがたくさんあります。
外界の手が入っていない自然。単に生き延びるだけではなく繁栄するという生命の意志を、ここアブロロス諸島以上に感じられる場所はありません。
ジェラルトン沖の約40kmの地点に点在するこの122の島々は、西オーストラリア州でも屈指の独特の海域となっています。その証拠が欲しければ、Eco Abrolhosのオーナーのジェイ・コックスが喜んで教えてくれます。「アブロロス諸島について話し始めると、ものすごい感情が湧き出てきて、それを何が何でも言葉にしたい、何が何でも人々に伝えたい、という気持ちになります」

アブロロス諸島
Eco Abrolhosを立ち上げる前、若かりし頃のジェイは、気づけばアブロロス諸島の伝説的な波を追っていました。アブロロス諸島、そしてzv諸島でのライフスタイルにとても強い情熱を感じ、ジェイはすぐに見習いをやめてロブスター釣りを始めました。「若い頃に下した最高の決断だったと思います」と、ジェイは回想します。ちょうどその時期に、ジェイはソニアと出会って結婚しました。ソニアは当時、ジェラルトンの地元のパブでバーテンダーをしていました。今では、息子のブロンソンも家業に加わっています。
しかし、この驚くべき地の魅力を伝えるというのは、ジェイとその家族にとって常に簡単だったわけではありません。ロブスター釣りのジェイは、人生が変わった瞬間のことをまだ覚えています。「2000年以降厳しくなりました。1週間のうちに、ロブスターの価格が史上最高から史上最低に暴落したのです」。しかし、島で生き抜く力を磨いてきたジェイは、負けずに繁栄しようという非常に強い意志を持っていました。
アブロロス諸島の魅力を伝えたいという情熱が漲っていたジェイは、完璧なボートを見つけました。その後観光事業を立ち上げるのに役立ったボートです。しかし、ジェイは思い切って購入するのではなく、それから12ヶ月間悩みました。観光客をアブロロス諸島に呼ぶという考えは狂っていると、人々は考えました。「成功するはずがないですよ」と、人々は言ったそうです。しかし、ジェイは、このようなネガティブな話は聞き流しました。「私が知っているアブロロス諸島を、あなた方はご存知ないだけですよ」と、ジェイは言ったそうです。そして、ジェイは正しかったのです。アブロロス諸島は2019年に、オーストラリアで最も新しい国立公園の1つに指定されました。

アブロロス諸島
「アブロロス諸島は、世界の『希望のスポット』として認知されています。認知度が上がれば、その分コミュニティーで力を合わせてアブロロス諸島を守っていけます」と、ジェイの息子のブロンソンは言います。「ここでの体験はとても独特です。何に遮られることもなく、何に気を散らすこともなく、日常を忘れて充電できるのです」。バタヴィアの難破船の歴史は、この魅力的な島々にまた新たな深みを与えています。
コーラル・コースト・ハイウェイを10日で巡るロードトリップでは、アブロロス諸島の他にも、世界遺産に登録されたコーラル・コーストに沿って点在するニンガルー・リーフなど、多くの圧巻のスポットを全て楽しめます。
パースを出発し、インド洋街道に沿って北上すると、気づけば数時間で別世界のように感じられる、ナンバン国立公園のピナクルズ砂漠に到着します。足を伸ばして、素晴らしい写真をいくつか撮影するのにぴったりの場所です。その後、さらに北上を続けると、ジェラルトンに到着します。そこからは、Eco Abrolhosでジェイのツアーに参加したり、少しトレッキングしてカルバリー国立公園に行ったりできます。

アブロロス諸島
2日目と3日目には、お気に入りのオーディオブックを再生して、カルバリーのドラマチックな森に別れを告げ、ゴージャスなシャーク湾とモンキー・マイアに入ります。地名で怯まないでください。サルもサメもまったくいません。なぜこのような地名かというと、イギリス人探検家のウィリアム・ダンピアーが、この海域のフレンドリーなイルカを、恐ろしいサメと見間違ったのが由来です。
6日目から8日目にも、さらに海岸の探検が続きます。途中で立ち寄るカーナーボンは、NASAの月面着陸で重要な役割を果たした町です。また、サウス・ニンガルーは、水が噴き出す海岸で有名です。そしてもちろん、コーラル・ベイにも立ち寄ります。もうお分かりの通り、素晴らしいスノーケリングスポットがあり、底がガラスの遊覧船で周ることもできる、ユネスコ世界遺産です。
8日目と9日目に向かうエクスマウスでは、ジンベエザメと泳ぐツアー、地元の素晴らしいビール醸造所見学、遊覧飛行、それにケープ・レンジ国立公園の息を呑むハイキング遊歩道など、できることが多くて迷ってしまうほどです!
コーラス・コースト・ハイウェイのロードトリップで巡るアブロロス諸島に関してさらに詳しくはこちらをご覧ください。