黄褐色のアウトバックから大自然の聖堂、緑生い茂る森から紺碧の海まで。西オーストラリア神秘的な自然は、息をのむような美しさに満ちています。
ジュリー・ホスキングの特集記事
この地の物語は何百万年、さらには何十億年もかけて築かれ、壮大な景色に刻まれてきました。実際にその目で見ないと信じられないでしょう。夢のような旅(Dreamlike Journey)シリーズの1つで、この州の映画のような絶景10選を発表します。自然が監督したかのように、どの場所であれシーンが変わっても余韻が残ります。
サンゴ礁の存在感
深紅色の崖がコーラル・コースト(Coral Coast)のターコイズ色の波に向かってそびえ立ち、陸と海で色のコントラストが際立ちます。ケープ・レンジ国立公園(Cape Range National Park)の荒々しくも美しい景色は注目を集め、手招きします。野生動物の中でも用心深いワラビーが切り立った渓谷を切り分ける稜線や小川の周辺で姿を見せることがあります。世界遺産に登録されているニンガルー・リーフ(Ningaloo Reef/Nyinggulu)の静かな海に入れば、オニイトマキエイやカメが目の前をゆっくりと進み、ネオンカラーの魚がサンゴ礁の周りを動き回る様子を観察できます。自然のままの海で、穏やかな性格の巨大なジンベイザメのゆったりとした動きに合わせて泳ぎましょう。太陽の光で山並みが赤茶色のグラデーションに染まる自然からのプレゼントに乾杯!

コーラル・コースト、コーラル・ベイ
キンバリーの女王
そびえ立つ断崖は黄金色の光に照らされ、隠れた場所から滝が流れ、ヤシの木が並ぶオアシスで静かな時間を過ごせます。自然のままの美しさが残るイースト・キンバリー(East Kimberley)に位置するエル・クエストロ原生公園(El Questro Wilderness Park)には、見事なエマ渓谷(Emma Gorge)でのクライミングからウィリンギン(Wilinggin)族の土地を見渡すヘリコプター飛行まで、ありとあらゆる冒険を楽しめます。そんな場所で、何もしないのも最高の楽しみ方です。 ヤシの木の下に隠れたゼベディー湧水(Zebedee Springs)では、そのような現実離れした体験ができます。この温かい湧水に入って浮かべば、夢のような場所で日々の痛みや心配が薄れていくのが感じられるでしょう。
古代の美しさ
ピルバラ(Pilbara)の中心部には、カリジニ国立公園(Karijini National Park)のドラマチックな景観が広がります。20億年の歳月をかけて形成された赤茶色と紺青色の岩の壁が狭い溝となり、古代の道へと誘います。バニジマ(Banyjima)、クラマ(Kurrama)、イナウォンガ(Innawonga)の人々の伝統的な居住地として、大きな意味を持つ場所です。午後の太陽に照らされ残り火のように輝く岩場をよじ登り、野生の花々が咲き誇るウィーノ渓谷(Weano Gorge)を散歩し、太陽の反射で水面が輝くファーン・プール(Fern Pool)でゆったり浮かびましょう。アドベンチャーを堪能したら、驚くほど穏やかな気持ちで帰れます。
雄大な山並み
縞模様のあるドーム状の岩がゆったりとした曲線を描き、光の移り変わりでオレンジや濃いグレーの色に包まれます。世界遺産に登録されたパーヌルル国立公園(Purnululu National Park)にある、バングル・バングル・レンジ(Bungle Bungle Range)の縞模様の「ミツバチの巣」は3億5千万年前に形成され、シネマトグラファーにとって夢の世界です。空から見れば心を掴まれ、その影に立てば魅了されます。星空の下でキャンプをすれば、この雄大な世界を目一杯楽しめます。カテドラル峡谷の広い円形劇場に入り、最高のコンサートホールに匹敵する響きを体感し、ピッカニニー・クリーク(Piccaninny Creek)の稜線をたどり、古代の石にキスするように朝日が降り注ぐ様子をご覧ください。自然が作り上げた傑作です。

パーヌルル国立公園、バングル・バングル・レンジ
ラッキーなスポット
自然のままの白い砂は、発光しているかのように輝きを放っています。波が打ち寄せ、アクアマリンとコバルトブルーの世にも美しいグラデーションを作り出します。写真で完璧な景色を捉えたと思ったら、カンガルーがフレームに入ってきて日光浴を始めました。これは夢なのでしょうか。いいえ。これがラッキー湾です。有袋類と魔法のような時間を過ごせるのがエスペランス(Esperance/Kepa Kurl)の楽しみ方でもあります。静かな入り江を探索したり、花崗岩の岬をハイキングしたり、アザラシやイルカに出会えるかもしれません。美しいトワイライト・ベイ(Twilight Bay)に陽が沈む様子を眺めたり、ルシェルシュ群島(Recherche Archipelago)のまばゆい島々を眺めたり。どこでも、のどかな風景が見つかります。
雄大なマーガレット・リバー
森の優しい木漏れ日が、曲がりくねった道を照らします。穏やかな入り江から、波が打ち寄せるサーフスポットまで、変化が多く見られます。ゆったりいただくランチは、黄金色の陽を浴びる午後まで続きます。美しいタペストリーのようなワイン畑や、古代からの姿を残す森や美しい海岸線を有するマーガレット・リバーは、見えない手に導かれて優雅さと自然が歩調を合わせています。そびえ立つカリ(Karri)やマリ(Marri)の木の下で世界的に有名なワインを味わい、大きな波に乗るサーファーを眺めて、エメラルドグリーンの水辺に足を浸し、一日優雅な食事を楽しみましょう。どれを選んでも最高の時間を過ごせます。

「さあ、夢の世界へ旅立とう」、マーガレットリバー地区
楽園の島
ロットネスト島(Rottnest Island/Wadjemup)の海は、信じられない透明度で輝き、光の変化により淡いターコイズからサファイア色に移り変わります。パースからフェリーのみで行ける、車が乗り入れていないロットネストだけが、日常を忘れられる場所です。自転車で湾を巡れば、どれも違った輝きがあります。穏やかな入り江でゆっくりと漂えば、静かな時間を過ごすのにぴったりです。ロットネストでは、あらゆるものが軽快でリラックスした雰囲気です。世界一幸せな動物と呼ばれるクオッカが、合図を待っていたかのようにひょっこり現れて、見る人の心を和ませてくれます。まるで、夢の世界を歩いているようです。
神聖な砂漠
砂の中から番人のようにそびえ立ち、荒々しいシルエットが砂漠に影を落とします。水や風により、何百万年もの歳月をかけて形成されたピナクルズ(Pinnacles)が何千もそびえ立つナンバング国立公園(Nambung National Park)では、現実離れした景色が楽しめます。石灰岩の尖塔は日が昇ったときが最も印象的で、風景は柔らかな黄金色から濃い琥珀色に変わり、日没時には尖塔が濃いオレンジと紫のカラーに染まります。さらに、星がきらめく夜空が別世界のような雰囲気を醸し出します。

ナンバング国立公園、ピナクルズ
光あふれる市街地
スワンリバー(Swan River/Derbarl Yerrigan)が銀色を帯びた青色の弧を描いて蛇行しながらパース(Perth/Boorloo)の周りを囲み、日中にはきらめく高層ビルを反射し、夜には明かりがキラキラ光ります。印象的なキングスパーク(Kings Park/Kaarta Koomba)からは映画のような景色を満喫し、フェリーまたはカヤックで川を上り、受賞歴のある彫刻のようなカーブが特徴のオプタス・スタジアム(Optus Stadium)やマタガラップ橋(Matagarup Bridge)までサイクリングで向かいましょう。エリザベス運河(Elizabeth Quay/Goomup)沿いを散策し、ルーフトップバーでカクテルを味わえば、美しい自然に囲まれた賑やかな都市の鼓動を感じることができます。
心の赴くままワイルドに
バランガラ(Balanggarra)族のカントリーの奥深くでは、蛇の精霊レインボー・サーパント(Rainbow Serpents/Wunkurr)のオスとメスが黄土色の崖を上り、100m下に流れ落ちます。その物語は、人里離れたキンバリー(Kimberley)の息をのむような風景と同じく神聖なものと考えられています。 西オーストラリア州屈指の高さを誇る双子の滝、キング・ジョージ滝(King George Falls/Oomari)は、空から眺めるか、クルーズで近づくことができます。ボートから水しぶきやごう音を間近で感じるのも、美しく流れ落ちる様子を上空から眺めるのもよいでしょう。どちらも驚きの体験ができます。

キンバリー、キング・ジョージ滝
(情報:2026年2月現在)