ジョー・ベイカーの特集記事


全長1,000km に及ぶ壮大なビバルマン・トラック(Bibbulmun Track)で、既知のサポートなし最速記録を塗り替えた、パース(Perth)生まれの世界的冒険家キャメロン(キャム)・ボストック。そんな彼は今でも、心を癒やすゆったりしたペースで身近な自然を歩きながら、夢のような高揚感を味わっています。


ドリーマー、キャム・ボストック


20代前半に初めてハイキングの世界に足を踏み入れたのは、ある晴れた春の日のこと。冬の雨で輝くばかりの滝が現れ、春の野生の花々が虹のようにパースヒル(Perth Hills)に咲き乱れていました。その体験が、世界を巡り、ポッドキャスターとして再び故郷へ戻り、西オーストラリア州の世界レベルのハイキングや魅力的なトレイルへの情熱を呼び覚ますことになるとは、思いもしませんでした。

「友人に誘われて、パース南部のビバルマン・トラックで初めて一泊のハイキングをしたとき、自然の中を歩き、外で眠ることが本当に好きなんだと気づきました。今では、ほとんどハイキングのことばかり考えています」とキャムは笑います。

ほどなくして長距離ハイキングに魅了され、パース(Perth/Boorloo)のジャラの森が広がるダーリン・スカープ(Darling Scarp)から、アルバニー(Albany/Kinjarling)の手つかずの白砂のビーチや荒々しい岬まで、全長1,000km のビバルマン・チャレンジを踏破しました。


オーストラリア南西部、トーンダーラップ国立公園のミザリー・ビーチ


「あのトレイルには良い思い出がたくさんあります。自分の限界に挑みながら、あのルートの美しく多様な景観を目の当たりにしました。それはもう忘れられない経験でした」

キャムの情熱はビバルマン以外にも広がり、世界各地への旅や、西オーストラリア州の多様な自然の魅力を記録する活動へとつながりました。マンダ・ビディ・トレイル(Munda Biddi Trail)の大聖堂のようなカリ森林、夕日に染まるピルバラ(Pilbara)の広大な砂漠、ケープ・トゥ・ケープ・トラック(Cape to Cape Track)の巨大な花崗岩の岬を越え、誰の足跡もない白砂のビーチに自分の足跡を残す旅へと続いています。

「地元のトレイルは本当に特別です。ここには世界クラスのトレイルがあり、数日間で回れる世界有数の素晴らしいのハイキングルートがあります。それに、ここには地球上の他の場所では見ることのできないような多様性があります」


ベルズ・ラピッズでハイキングするキャム・ボストック


豊富な経験から、「自然と原生地域の両方を身近に、そして野性味たっぷりに感じられる場所として、西オーストラリア州は世界一です」と語ります。

「スキルや経験のレベルに関係なく、誰でも気軽に数日間のトレイルや日帰りハイキングに出かけられます。たとえばビバルマン・トラックはとてもよく整備されていて、トイレ、シェルター、水タンクを備えたキャンプサイトが49か所あります」とキャムは言います。「初めて一泊のハイキングに出かける人でも、どこで寝るのか、水をどこで手に入れるのかをあまり心配せずに歩き始めることができます。すごくいいですよね」

フォロワーには、いつも「西オーストラリア州では遠くへ行かなくても、スクリーンから離れ、鮮烈なコントラストの夢のような景色に浸り、自然の力を全身で感じられます」と伝えています。ただ、夢のような体験を味わえるトレイルを一つだけ挙げるなら、オーストラリア南西部ブラフ・ノール(Bluff Knoll)だと言います。


スターリング山地国立公園、ブラフ・ノール


「険しい登りですが、山頂からの景色は本当に圧巻です。私がいちばん好きなのは、早朝にハイキングを始めて、日の出のタイミングで山頂に着くことです。するとスターリング山地(Stirling Ranges)の向こうから太陽が昇ってくるのを見ることができます。西オーストラリア州で体験できる中でも、最高に素晴らしい瞬間の一つだと思います」

(情報:2026年1月現在)