フラー・ベインジャーによる特集記事


ズックを抱きしめて、西オーストラリアの国立公園、どこまでも続くビーチ、そして秘境の島々を探検してみませんか。サファリテントなら、環境に与える影響が少ないので、旅のお目当てである生の自然と驚嘆の野生生物の近くで休暇を過ごせます。しかし、サファリテントは、必ずしも質素というわけではありません。今では、良いキャンプ場の多くでは、お湯が出るシャワー、上質な食事、スイミングプール、そして併設型の水洗トイレがあるので、ラグジュリアスにアウトバックの滞在を楽しめます。


Sal Salis Ningaloo Reef

Sal Salisでは、わずか16張りのテントが、西オーストラリア州中西部の海岸に広がる世界遺産のニンガルー海浜公園に面しています。いずれのテントも、繊細な自然環境に最小限の影響しか与えないよう設計されており、世界最大の裾礁に驚くほどすぐに行ける場所に設置されています。

砂丘を越えて少し歩けばすぐに浅瀬に到着。そこでは、珍しいカメ、熱帯魚、マンタ、そして迷宮のように広がる珊瑚礁に出会えます。陸では、カンガルーが太陽光発電で賄われているテントの間を自由に跳び回り、テントのデッキでは、足から砂を落とすためにボウルに汲んでおいた水を舐めています。夜になると、夕日が似合うドリンクと洗練されたコース料理が星空の下で提供されます。

見逃せない体験:界最大の魚であるニンガルーのジンベエザメと泳いでみましょう。ジンベエザメは無害で、3月から7月にやってきます。ザトウクジラと泳ぐツアーは、7月から10月に実施されています。

サル・サリス・ニンガルー・リーフ (Sal Salis Ningaloo Reef)の夕日、エクスマウス (Exmouth)近辺

ニンガルー・リーフのSal Salis

Karijini Eco Retreat

保全地区の真ん中でキャンプをすれば、毎日の探検を特等席から始められます。先住民がオーナーを務めてサステナブルな方法で運営しているKarijini Eco Retreatは、岩の割れ目を峡谷が曲がりくねりながら流れ、自分の存在がちっぽけに感じられるほどの壮大な大地が広がる、西オーストラリア州のピルバラ地域のカリジニ国立公園の奥深くにあります。

25億年前に形成された岩には、珍しいテラコッタ色の筋が層をなしています。その曲面を手でなぞると、大地への不思議なつながりを感じられます。ベースに戻ると、リネンが敷かれたキングベッドと2段ベッドが待っています。また、太陽熱で温めた温水シャワー、水洗トイレ、そしてアウトバックレストランもあります。これほどの僻地では珍しい充実ぶりです。

見逃せない体験:ハンコック峡谷の細い岩の割れ目のスクランブル登攀。


カリジニ・エコ・リトリート (Karijini Eco Retreat)の夜空

ニック・レインズ撮影のKarijini Eco Retreat

Discovery Rottnest Island

珍しくリゾートプールとカクテルバー付きのサファリキャンプを楽しめるDiscovery Rottnest Islandは、環境サステナブルな宿泊施設の中でも独特です。まず、西オーストラリア州の州都パースから12マイルに位置する車が走らないこの島に生息する有名な有袋類であるフレンドリーなクオッカが訪れてくれます。ビーチクラブの芝生に集まってきたクオッカが、リサイクル素材の板道と再生可能エネルギー源を使用している浴室完備の83張りのテントまで来てくれるのです。いくつかの海に面するテントからは、何にも遮られない景色を完全に独り占めできます。できれば海に面するテントを予約しましょう。

見逃せない体験:ロットネスト島を自転車かバスで回りながらイルカとオットセイを探したり、Rottnest Expressの高出力アドベンチャーボートによるツアーでこうした動物を間近で観察しましょう。


バサースト灯台 (Bathurst Lighthouse)、ピンキービーチとロットネスト島 (Rottnest Island)の航空写真

ロットネスト島のピンキー・ビーチとバサースト灯台


Emma Gorge Resort

Emma Gorge Resortは、エル・クエストロ荒野公園の目玉スポットに歩いて行ける所にあります。エマ峡谷は、西オーストラリア州の赤い大地が広がるキンバリー地区の奥深くにあります。サファリ村から1時間ブッシュウォークすると辿り着けます。その底では、水しぶきをあげながら流れ落ちる65メートルの滝からの新鮮で冷たい水が縁まで流れています。

ここで水遊びをしたら、ゼベディー湧水までドライブして暖かくフェルト状の天然の太古の泉に浸かってみたり、ヘリコプターで秘境の高台に行って広大な古代の大地を眺めたりできます。浴室完備のテントキャビンに戻れば、扇風機の風に当たりながら寝そべって、ガーガー、チュルチュル、ピーピーという現地の動物の鳴き声に耳を傾けながら眠りに入れます。

見逃せない体験:日没時にチェンバレン渓谷をクルーズして、遊び心いっぱいのテッポウウオに会いましょう。指をだらっと垂らしておくと、餌と間違えて口から水を吹いてきます。


エマ・ゴージ・リゾート (Emma Gorge Resort)のエル・クエストロ原生公園 (El Questro Wilderness Park)にあるサファリスタイルのテントキャビン。

Emma Gorge Resort


APT Bungle Bungle Wilderness Lodge

このアウトバックグランピングハブからは、西オーストラリア州の北の果てにある世界遺産のパヌルル国立公園の目玉である3億5,000万年前に形成されたバングルバングル山脈を見渡せます。その驚嘆の景色を楽しむ前に、野外で3皿のコースディナーに舌鼓を打って、それからドームのような奇岩群が夕焼け色に染まるのを見てみましょう。驚くべき夕暮れの光景が広がります。

そして、驚嘆の星空のショーが始まります。雲がない夜空で、周辺からの光害も最小限のため、宇宙はどこよりも漆黒に、そして星々はどこよりも明るく見えます。APTのBungle Bungle Wilderness Lodgeは、この特別な場所をサステナブルかつ倫理的に維持していることが認められ、Ecotourism Australia認証を取得しました。

見逃せない体験:300メートルの高さにそびえ立つ縞模様の奇岩群のドームの間を歩いて、最後には天然の円形劇場のようなカテドラル・ゴージを堪能しましょう。



バングル・バングル・ウィルダネス・ロッジ (Bungle Bungle Wilderness Lodge)、パーヌルル (Purnululu)国立公園

Bungle Bungle Wilderness Lodge


ウッディー島のサファリ小屋

西オーストラリア州南端の輝く南極海を見渡せる「ラグジュアリーリトリート」テントに来たら、そのプライベートデッキから離れられなくなるかもしれません。キングベッドの美しいリネンで体を伸ばしたり、ソファーで休憩したくなっても当然です。しかし、そうしているとウッディー島の秘境のブッシュハイキングを逃してしまいます。この島は、ウズラ、ヤモリ、そしてトカゲの楽園であり、また言うまでもないことですが、コガタペンギン、ミズナギドリ、そしてカンガルーも暮らしています。また、くつろぎすぎると、亜熱帯の魚とレースのような海草が暮らす海でのスノーケリングやカヤックも逃してしまいます。幸いなことに、ここならその全てを行えます。

見逃せない体験:HeliSpirit’sのケープ・ル・グランド国立公園とラッキー湾の遊覧ヘリコプターツアーでここに来ましょう。その砂はオーストラリアで最も白いと認められています。


ボートウッディ島 (Woody Island)近郊のエスペランス (Esperance)の桟橋

エスペランス近くのウッディー島

Olio Belloのラグジュアリーバンガロー

グランピングが楽しめるこのバンガローは、パースの南に広がるマーガレット・リバー地域で多くのエクストラバージンオリーブオイルを生産している有機オリーブ畑のOlio Belloの敷地内に広がる、波がなく鏡のような湖のほとりにあります。わずか6棟のサファリ風の小屋が敷地奥のプライベートエリアにあります。近くにはレストランもあるので、自然、野生動物、そして8,000本のオリーブの木だけに囲まれて過ごせます。

環境に影響を与えないことに最大限の配慮がなされていつつも、小屋にはエアコンやバイオエタノールの暖炉、それに併設型のプライベート浴室から簡易キッチンまでも完備されており、床も硬いため、気持ち良く過ごすことができます。

オリオ・ベロ、マーガレットリバー (Margaret River)

マーガレット・リバー地域のOlio Belo


公開日:2021年9月。