ウィートベルト地域の春は、1年のうちでも魔法のような季節です。
エイミー・ゴフの特集記事
暖かい日中には旅行を楽しみ、涼しい夜には星空の下で暖かくくつろぐ。大地には色とりどりに咲き乱れるワイルドフラワー。今こそ、次のドライブ旅行を計画するのに最適な季節です。西オーストラリア州の中心部に位置するウィートベルト(the Wheatbelt)には、美しい景色を楽しめる観光道路や、魅力的なアトラクションが無数にあります。地元パース(Perth)からの日帰りツアーや週末旅行の行き先を探している人も、地域の知られざる穴場スポットをじっくり巡りたいと考えている人も楽しめる、この春のドライブ旅行にぴったりの目的地をリストアップしました。
パースからの日帰りツアー
パースから車ですぐのアヴォン・バレー(Avon Valley)地域は、ウィートベルトへの玄関口であり、魅力的な歴史的町並みと知識豊富な地元の住民たちが歓迎してくれます。エイボン川(Avon River)で2つに分割されたノーサム(Northam)の町は、西オーストラリア州の歴史探索を始めるには最適な場所です。ノーサム・ヘリテージ・センター(Northam Heritage Centre)では、この町が第二次世界大戦中に訓練所として果たした重要な役割や、戦後ヨーロッパから逃れてきた何千人もの移民の居住地となった経緯について学ぶことができます。
最新のビリヤ・クールト・ブージャ・アボリジナル・カルチャー・センター(Bilya Koort Boodja Aboriginal Cultural Centre)もまた、あらゆる年齢層に最適な場所です。座席付きの施設で、盗まれた世代(Stolen Generations)に関する歴史や、ドリームタイム(Dreamtime)の物語について学ぶことができます。ピクニックがてら川岸に腰を下ろしたり、オーストラリアで最も長い吊り橋まで散策したりすると、1896年にイギリス人が持ち込んだノーサム名物のホワイト・スワンに出会えるかもしれません。美味しい朝食、ブランチ、ランチをお探しなら、トゥーディイー(Toodyay)にあるコカ・コーラ・カフェ&ミュージアム(Coca-Cola Café and Museum)は見逃せません。1950年代風のヴィンテージ・ダイナーで、50年以上にわたって世界中から集められた興味深いコカ・コーラの記念品が所狭しと並べられています。また、怖いものが苦手でないならば、ビバリー(Beverley)までドライブしてデッド・フィニッシュ・ミュージアム(Dead Finish Museum)を探索してみるのもいいでしょう。ここは、かつてのホテルであり、バーであり、死体安置所であった場所を利用した博物館です。
Spring is also canola season in the Wheatbelt. From August the whole region surrounding York turns golden with canola flowers. Spend the day exploring York’s historical main street and its many attractions. From the York Motor Museum, the York Society Research and Archival Centre, Sandalwood Letterpress Museum, as well as a spring arts festival, there is something to suit all interests.
ウィートベルトの春は、菜の花の季節でもあります。8月以降、ヨーク(York)周辺一帯は菜の花で黄金色に染まります。ヨークの街の歴史的なメインストリートと多くのアトラクションを楽しんで1日を過ごしましょう。ヨーク自動車博物館(York Motor Museum)、ヨーク・ソサエティ・リサーチ・アンド・アーカイバル・センター(York Society Research and Archival Centre)、サンダルウッド活版印刷博物館(Sandalwood Letterpress Museum)、春のアート・フェスティバルなど、さまざまな興味に合うものが揃っています。

ノーサム
宿泊旅行
ウィートベルト地域には、ロマンチックな週末や、家族や友人との短期滞在にも最適な宿泊施設が多くあります。ハイデン(Hyden)の有名なウエーブ・ロック(Wave Rock)など、行ってみたかった場所のチェックリストを作りましょう。ハイデンは小さな町ではありますが、興味深い見どころが数多くあります。そのうちの一つ、南半球最大のヴィンテージ・レースのコレクションを所蔵するレース・プレース博物館(Lace Place museum)には、ヴィクトリア女王のウエディングドレスやダイアナ妃のベールなどの貴重なコレクションが展示されています。
意外に思われるかもしれませんが、ウィートベルトには活気あるアートシーンも存在しています。地域の芸術や文化を支援する団体、アーツ・ナロジン(Arts Narrogin)は、ナロジン・エキシビジョン・スペース(Narrogin Exhibition Space (NEXIS))で、最大で年に6回の美術展の巡回展示を開催しています。オーストラリアを代表する印象派のアーティストから、アボリジナルピープルの現代アーティスト、ライブ・パフォーマンスまで、すべて歴史的建造物に指定されたタウンホールで開催しています。アーツ・ナロジンでは、ナロジン・ヘイベールズ・コンサート(Narrogin Hay Bales Concert)などのライブ・エンターテインメントも開催しており、州全体から訪れた観光客が楽しい夜を過ごしています。
春のウィートベルトでは、ワイルドフラワーも見逃せません。パースの北に位置するダルワリヌ(Dalwallinu)は、ワイルドフラワー・ウェイ(Wildflower Way)への入り口であり、毎年鮮やかな花々が咲き乱れます。ダルワリヌ・ディスカバリー・センター(Dalwallinu Discovery Centre)は、最高の花や珍しい花をどこで見つけることができるのか、地域の見識を深めるには最適な場所です。魅惑的な「リース・フラワー」(レシェノルティア・マクランサ)を含む、この地域の特徴的な植物について詳しく知ることができるだけでなく、この地域の農業遺産や、危急種のクサムラツカツクリの保護活動についても学ぶことができます。

ナロジン、ナロジン旧裁判所博物館
没入型のアドベンチャー
時間に余裕があり、ウィートベルトの素晴らしさをもっと深く知りたいという方は、2、3日ほどの時間をとってこの地域を散策してみてはいかがでしょうか?セントラル・ウィートベルト(Central Wheatbelt)には、ノーサム郊外にあるグーマリング・スクール博物館(Goomalling School Museum)のような素晴らしい自然や史跡がたくさんあります。この博物館は、1950年代から70年代にかけての一風変わった残存物の宝庫です。オーストラリア・スクール・ミュージアムに登録されており、校長邸の外には年代物のスクールバスが展示されています。旧ケラーベリン博物館(Kellerberrin Museum)もまた、1897年から1972年まで学校、裁判所、道路委員会事務所として機能していた興味深い歴史を持っています。ケラーベリン・ヘリテージ・トレイル(Kellerberrin Heritage Trail)には、古い製粉所、戦争記念碑、保護収容施設、教会、郵便局、素晴らしい展望台などがあります。
また、鉄道ファンにはたまらない、ミニヴェール・レイル・アンド・ヘリテージ・センター(Minnivale Rail and Heritage Centre)では、「ボギー・バン」、本物のディーゼル機関車、カラマズー社製の手押しトロッコなど、ユニークな鉄道車両や記念品を数多く見ることができます。ワイオーカチェム(Wyalkatchem)のアグリカルチャー・ミュージアム(Agriculture Museum)には、復元されたヴィンテージ・エンジン、軍用車、トラクターが数多く展示されており、その中には博物館自慢の完全復元されたウォータールー・ボーイのトラクターも収蔵されています。ナンガリン・ヘリテージ・マシナリー・アンド・アーミー・ミュージアム(Nungarin Heritage Machinery and Army Museum)にもぜひ、立ち寄ってください。ここはかつて、オーストラリア陸軍の駐在や機器の保管に使用していた場所で、第二次世界大戦時のスチュアート戦車など、印象深い重機が今も展示されています。
ナンガリンの近隣では、マンゴワイン農場(Mangowine Homestead)に立ち寄って、アウトバックの初期の開拓者たちの過酷な生活を垣間見たり、近くのエラックバッティング・ロック(Elachbutting Rock)を探検したりするのはいかがでしょうか。エラックバッティング・ロックは、古代のアボリジナルピープルの壁画と隠れた洞窟が点在する驚異的な場所です。また、カンダーディン・ポンプステーション&ミュージアム(Cunderdin Pump Station and Museum)は、パースに戻る途中に立ち寄りたい素晴らしい場所です。ここには、かつてムンダリング(Mundaring)からカルグーリー(Kalgoorlie)まで、1日1,130万リットル以上もの驚異的な量の水を運んでいた巨大な遺産ポンプのひとつが展示されており、約8,094㎡の広大な博物館には、この地域で発生した1968年のメッケリング(Meckering)地震の揺れを再現したランブル・ルームもあります。

カンダーディン、カンダーディン博物館
あるいは、サザン・ウィートベルト(Southern Wheatbelt)の冒険もおすすめです。ワジン(Wagin)に立ち寄って、シャイア・オブ・ワジン(Shire of Wagin)の図書館やアートコレクションを見学したり、素晴らしいワジン歴史村(Wagin Historical Village)を探索したりするチャンスです。ダンブルユング(Dumbleyung)では、ウーディ・アボリジナル文化センター(Wuddi Aboriginal Cultural Centre)でこの地域の文化的・歴史的意義について学んだり、近隣の遺跡を巡る文化ツアーに参加したりすることができます。ダンブルユングは、1964年に水上ボートでのスピード世界記録が樹立された場所として知られています。ドナルド・キャンベルが記録更新に使用した独自のボートのレプリカは、現在も町のブルーバード・ディスカバリー・センター(Bluebird Discovery Centre)で見ることができます。
ウィートベルト南部の最大の魅力のひとつは、グレース湖(Lake Grace)をはじめとした虹色の塩湖が多数存在することです。時期によってはピンクやグリーンの色彩を楽しむことができます。その近くにあるレイク・グレース・ミッション病院(Lake Grace Mission Hospital)は、オーストラリアに3つしか残っていない内陸部のミッション系病院のひとつで、1900年代初頭の病床や医療器具の多くを見学することができます。旅の締めくくりには、ウィッケピン(Wickepin)郊外にあるアルバート・フェイシー邸(Albert Facey Homestead)に立ち寄りましょう。広く読まれている自伝、『バートの旅—オーストラリアの大地をゆく—』(原題: A Fortunate Life)を1981年に執筆した著名なオーストラリア人作家、アルバート・フェイシーが幼少期を過ごした小さな生家を見学できます。
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