オーストラリア全州で最大の面積を誇る西オーストラリア州(WA)では、夢のバケーションや企画、体験が続々と実施されています。西オーストラリア州で今年体験できる旅のエッセンスや新情報を、このページでご紹介します。


西オーストラリア州政府観光局の特集記事


余裕のあるスペースで豪華な滞在を楽しむ

オーストラリアに初進出するハイド・ホテル(Hyde Hotel)が、西オーストラリア州で来年オープンします。ハイド・パース(Hyde Perth)は、ボヘミアン調のシックな客室120室と広々としたスイート18室に加え、専用の会議室とイベント・スペース2室を備えています。また、緑豊かな屋外プールに面したレストラン、バー、高級カフェを兼ね備えた施設でイノベーションを凝らしたダイニングを体験できます。

近日中に改装を終えるパン・パシフィック・パース(Pan Pacific Perth)は、現在リニューアルオープン第一弾の予約を受け付けています。AUD$50,000,000を投じたこのホテルの改装は、2024年半ばから後半までに完了する予定です。今回の改修工事では、一般客室とスイートルーム計392室、パシフィック・クラブ専用の客室とスイートルーム計96室がリニューアルされるほか、ボールルームと会議室、ロビー、パシフィック・クラブ専用ラウンジも改装されます。 


パースに建つパン・パシフィック・パースのプレミア・リバー・ビュー・ルーム

パースに建つパン・パシフィック・パースのプレミア・リバー・ビュー・ルーム


控えめな宿泊先で楽しむ豪華なバカンス

マーガレット・リバー(Margaret River)地区のエッジ・ラグジュリー・ヴィラズ(Edge Luxury Villas)には、敷地内に見事な湖があります。湖畔に佇む4棟の大人限定豪華ヴィラの宿泊予約が今月開始となりました。ラグジュリー・ヴィラには、自炊可能な簡易キッチン、リビング・エリア、キングサイズのベッド、独立した石造りのバスタブ付きバスルームが全棟完備されています。また、ヴィラのうち1棟は完全バリアフリーです。

カリジニ国立公園(Karijni National Park)内にあるカリジニ・エコ・リトリート(Karijini Eco Retreat)では、2024年のシーズンに合わせて、デラックス・エコテントを4棟新たに増設します。テントには、エンスイート型のバスルーム、キングサイズのベッド、公園を見渡せるフロント・デッキが完備されています。なお、カリジニ国立公園や公園内にある古代の渓谷や水場へ向かうルートに加え、ウィーノ渓谷(Weano Gorge)、デールズ峡谷(Dales Gorge)、カリジニ・エコ・リトリート(Karijini Eco Retreat)を結ぶ41km の道も舗装される予定です。 

ヘイスケープ・タイニー・キャビン(Heyscape Tiny Cabins)は、海沿いの町エスペランス(Esperance (Kepa Kurl))に小型キャビンをこのほど4棟オープンしました。このうち2棟はケープ・ル・グラン国立公園(Cape Le Grand National Park)内に広がる絶景が望める海岸線の近くにあり、他の2棟はイリ・グローブ(Yirri Grove)オリーブ農園にあります。


エスペランス(Esperance)にあるヘイスケープ・キャビンズの外観

エスペランス、ヘイスケープ・キャビンズ


ロットネスト島(Rottnest Island/Wadjemup)でアドベンチャー

旧ロットネスト・アイランド・ロッジ(Rottnest Island Lodge)が、AUD$40,000,000規模のリニューアルを経てザ・ロッジ・ワジェマップ(The Lodge Wadjemup)として再オープンします。ザ・ロッジ・ワジェマップは2024年にオープン予定となっており、標準オプションとプレミアム・オプションからお好きな方を選べるブティック・スタイルの新客室46室と改装済み客室56室をはじめとするバラエティに富んだルーム・オプションを用意しています。また、レストランやカフェ、ジェラート・バー、多目的スペース、プール2面も新規オープンします。

さらにロットネスト島では、フライ・パース(Fly Perth)が催行するパース(Perth)からロットネスト島までの遊覧飛行など、新たなツアーが今夏導入されています。また、シシェレロズ・ジェット・アドベンチャーズ(Cicerellos Jet Adventures)のパラセーリング・ツアーに参加すれば、ユニークな視点から島を眺められます。


乾杯の時間です 

パース(Perth/Boorloo)中心部にあるヤガン・スクエア(Yagan Square)では、現在数百万ドル規模の再開発が行われており、完了後はビア・ホール、ライブ演奏スペース、開閉式屋根を備えた5階建ての多目的施設として再オープンします。また、「ストーリーズ(Stories)」は2024年前半にオープン予定となっています。この複合施設は規模を2倍に拡大し、収容人が1,500人となります。

一方、パース北部の海辺の郊外では、ヒラリーズ・ビーチ・クラブ(Hillarys Beach Club)が今月オープンする予定です。1,400km² もの広さを誇る複数階の大規模施設には、レストラン、フードメニューが充実したパブ、テイクアウト・ショップ、広々とした多目的スペース、インド洋に沈む夕日が望めるバルコニーなど、さまざまなスペースが用意されています。 

また、コッテスロー(Cottesloe)に2024年3月オープン予定のギブニー(Gibney)は、既存の概念を覆すラグジュリー・ダイニングをコンセプトとするレストランです。醸造所とステーキハウスを兼ねたこの施設は、数百万ドル規模の特別プロジェクトで建設されており、高さ45m のオーシャンフロントのファサードからビーチの絶景を望めます。

ブルーム(Broome (Rubibi))では、スピニフェックス・ブルーイング・カンパニー(Spinifex Brewing Co)が2023年12月22日、多くの人が訪れるケーブル・ビーチ(Cable Beach)に数百万ドルを投じた新施設「スピニフェックス・エール・ハウス・ケーブル・ビーチ(Spinifex Ale House Cable Beach)」をオープンしました。子供向けの遊び場とグビンジの木が茂る屋外ダイニング用ビール・ガーデンも備わったこの施設の最大収容人数は600名で、家族で楽しいひと時を過ごせます。


バッセルトンにブームの予感

マーガレット・リバー地区の海岸線沿いの町バッセルトン(Busselton (Undalup))に、待望のヒルトン・ガーデン・イン・バッセルトン(Hilton Garden Inn Busselton)が今夏オープンします。ジオグラフ湾(Geographe Bay)に面した理想的な立地を誇る5階建ての施設には、客室110室、屋外温水プール、24時間オープンのフィットネス・センター、イベント・スペースが備わっており、バッセルトン桟橋(Busselton Jetty)、シェルター・ブリューイング(Shelter Brewing)、最近リニューアルオープンしたザ・グース(The Goose)に隣接しています。

バッセルトン桟橋には彫刻13体が水中に置かれているほか、全長1.8km の桟橋の終点では歩道に彫刻が施され、人工サンゴ礁が設置されています。バッセルトン桟橋から出発する水中体験は、ダイバーや泳げる方、シュノーケラー向けの内容となっており、水中探検用の特別な看板や地図が用意されています。また、水中に展示されている彫刻は、海洋生物の新たな生息場所となっています。


バッセルトンにあるバッセルトン桟橋の水中彫刻(ローラ・ニコル撮影)

バッセルトンにあるバッセルトン桟橋の水中彫刻(ローラ・ニコル撮影)


AUD$45,000,000を投じた再開発を終えたバッセルトン・セントラル・ショッピング・センター(Busselton Central Shopping Centre)は、ショッピング、エンターテインメント、ダイニングなどを楽しめる、この地域を代表する多目的施設として生まれ変わりました。施設内では、ユニークなレバント料理(アラブ料理)を味わえるレストラン「イナーラ(Inara)」も営業しています。2024年前半にオープン予定のバッセルトン・パビリオン(Busselton Pavilion)には、レストランやバー、地産のワインを販売するショップ、食料品の直売所、蒸留所などが入っており、ユニークなダイニングを体験できます。   

 

文化に親しむ

古代からの歴史が刻まれたニールギー洞窟(Ngilgi Cave)を地上から見学できるアンシエント・ランド・エクスペリエンス(Ancient Lands Experience)では、マーガレット・リバー地区とこの地で暮らしてきた人々にまつわる6億年のストーリーを辿る旅に出かけます。AUD$3,600,000を投じたこの新アトラクションは、2023年11月に正式にスタートしました。自然のブッシュランドをイメージしたインタラクティブな展示が多数配置されており、ワダンディ族が6万年という歳月にわたって大切に守ってきた、畏怖の念すら覚える大自然の風景を体験できます。この地の文化をさらに詳しく知りたい方は、最近オープンした専用のミーティング・スペースでクーマル・ドリーミング(Koomal Dreaming)のジョシュ・ホワイトランド氏によるワダンディ(Wadandi)のカントリーに関する解説を聞いてみましょう。ホワイトランド氏は、この地に古代から暮らしてきたアボリジナルピープルの子孫です。


クーマル・ドリーミングのジョシュ・ホワイトランド氏による、マーガレット・リバーのニールギー洞窟アンシエント・ランド・エクスペリエンス

クーマル・ドリーミングのジョシュ・ホワイトランド氏による、マーガレット・リバーのニールギー洞窟アンシエント・ランド・エクスペリエンス


ブルーム(Broome/Rubibi)近くのダンピア半島(Dampier Peninsula)では、キャンピング・ウィズ・カストディアンズ(Camping with Custodians)の7か所目となるキャンプ場が、ロンバディナ(Lombadina)で2024年にオープンする予定です。ロンバディナには最大35か所のキャンプサイト、キャンプ用キッチン、シャワーエリアが整備されます。また、マッドクラブ採りツアー、ロンバディナの歴史を古代まで遡るツアー、カヤック・ツアーのほか、シグネット湾(Cygnet Bay)、スワン・ポイント(Swan Point)、ワン・アーム・ポイント(One Arm Point)へ向かう四輪駆動車ツアーなど、アボリジナル文化ツアーも各種催行されます。


水上と水中のアドベンチャー

パースのスワン・リバー・シープレーンズ(Swan River Seaplanes)は、この地域のランドマークであるスワン・リバー(Swan River (Derbal Yerrigan))から出発する豪華な水上飛行機ツアーをこのほど新規にスタートしました。ツアーでは、鮮やかなピンク色が印象的なハット・ラグーン(Hutt Lagoon)上空を越え、ハウトマン・アブロルホス島(Houtman Abrolhos Islands)周辺の美しい海を眺められます。ツアーでは、アブロロス島(Abrolhos Island)のポスト・オフィス島(Post Office Island)近くに着陸して周囲を観光するほか、リドン真珠養殖場(Liddon Pearl Farm)の舞台裏ツアーやシーフード・バーベキューの昼食を楽しみます。続いて、難破船バタビア号(Batavia shipwreck)やハット・ラグーン(Hutt Lagoon)のピンク・レーク(Pink Lake)上空を飛行します。

ツアー会社「オフ・ザ・ビートン・トラック(Off The Beaten Track)」が2024年6月から催行するアドベンチャー・ツアー5日間に参加すれば、世界遺産のニンガルー海洋公園(Ningaloo Marine Park (Nyinggulu))で自然の驚異の中を進むトレッキングを体験できます。エクスマウス(Exmouth)を拠点とするこのツアーでは、穏やかなジンベイザメとのスイミング、シー・カヤック、ヤーディー・クリーク(Yardie Creek)やマンドゥ・マンドゥ渓谷(Mandu Mandu Gorge)のハイキング、ケープ・レンジ国立公園(Cape Range National Park)内のチャールズ・ナイフ渓谷(Charles Knife Canyon)沿いに伸びるバジラジラ・ウォーク(Badjirrajirra Walk)のトレッキングを楽しみます。

一方、エクスマウス・アドベンチャー・カンパニー(Exmouth Adventure Co)は、トレック・ニンガルー(Trek Ningaloo)と提携して、数日間のエクスペディション・ツアーも開始しました。ニンガルー・オデッセイ・ツアー(Ningaloo Odyssey Tour)は4日間のキャンプ・アドベンチャーで、ケープ・レンジ国立公園内のガイド付きトレッキング、ガイド付きシー・カヤック、ニンガルー・リーフでのシュノーケリングを体験します。また、エクスマウス・アドベンチャー・カンパニーは、ダンピア群島(Dampier Archipelago)とムルジュガ国立公園(Murujuga National Park)でのシー・カヤックと島でのキャンプを体験できる6日間のエクスペディションも新たに催行しています。


ニンガルーのエクスマウス・アドベンチャーとトレック・ニンガルー

ニンガルーのエクスマウス・アドベンチャーとトレック・ニンガルー


世界遺産に登録間近の公園

ムルジュガ国立公園(Murujuga National Park)は、ムルジュガ・アボリジナル・コーポレーション(Murujuga Aboriginal Corporation)と西オーストラリア州政府との連携を通して、オーストラリア連邦政府が世界遺産への登録を申請しています。ピルバラ(Pilbara)地方のカラーサ(Karratha)近郊に位置するムルジュガ(Murujuga)は、多数のペトログリフ、太古から伝わる生活に根差した文化的伝統、はるか昔から継承されている大地と海の利用に関する深い歴史に代表される、「世界的に重要な価値」を包含し生命が宿る文化的景観として紹介されています。ムルジュガには狩猟採集民を描くペトログリフが世界で最も多く残っていることが分かっており、10万ヘクタールを超える広大なエリアに100万~200万点ものペトログリフがあると推定されています。ユネスコがムルジュガの世界遺産登録申請を審査するのは、2024年半ば以降からと予想されています。


グレート・サザン観光の新アイデア

デンマーク(Denmark)とフランクランド・リバー(Frankland River)では、複数の事業が協力し合い、グレート・サザン地区(Great Southern Region)の観光に新たなアイデアを導入しています。アイデアの創出に協力している事業には、宿泊施設の「アップランド・ファーム(Upland Farm)」や「チャイムズ・スパ・リトリート(Chimes Spa Retreat)」、ワイナリーの「シングルファイル(Singlefile)」や「アルクーミ(Alkoomi)」、蒸留所が併設されたレストラン「ザ・ダム(The Dam)」などがあります。事業間の協力を通してこのほど開始された新ツアーには、アルクーミとシングルファイルでのオーダーメイド体験などがあります。これらワイナリーでの体験では、ひと味違うワインをテイスティングできるほか、ワイン用ブドウの木にまつわる歴史や木の栽培について知識を深め、ワイン生産の舞台裏を実際に見学できます。さらに、ワインのエキスパートからアドバイスを受けられるマスタークラスにも参加できます。一方、宿泊施設としては、アップランド・ファームが43ヘクタールの農場にベッドルーム1室付きのキャビンを2棟新設しました。さらに、アルバニー(Albany)では、町の桟橋から飛び立つヘリコプターで出かける新しい遊覧飛行ツアーが間もなくスタートします。シーニック・ヘリコプターズ(Scenic Helicopters)が、ワイナリーやレストランに立ち寄るパッケージツアーを各事業と協力して企画し、アルバニーの美しい海岸線を眺める遊覧飛行と併せて催行します。


グレート・サザン地区のアップランド・ファーム

グレート・サザン地区のアップランド・ファーム


簡単なアクセス

シドニー(Sydney)とバッセルトン-マーガレット・リバー空港(Sydney and Busselton-Margaret River Airport)を結ぶジェットスターの直行便が2024年3月26日に就航します。週3便運行されるこの新路線を利用すれば、人気の観光地であるマーガレット・リバー地区に東海岸のシドニーから直接向かい、高級ワインや壮大な海岸線、幻想的な洞窟、木々が生い茂る森林地帯をすぐに体験できます。

国際線も拡大が予定されており、フランスのパリと西オーストラリア州を結ぶ直行便が2024年に就航となります。パリとパースを17時間で結ぶカンタス直行便が、ヨーロッパの夏季とパリ・オリンピックの期間中、7月12日から週4日で運行されます。ただし、この路線は、2024年8月中旬から週3日の運行となります。

環境を意識したロードトリップを楽しめるよう、オーストラリア最長の電気自動車(EV)用高速道路が2024年に開通する予定です。この道路が完成すると、高速充電ステーション98か所と予備の充電設備49か所が西オーストラリア州内の電気自動車ネットワークに新たに加わります。新充電ステーションは、西オーストラリア州の地方都市とパースを結ぶルートに設置され、北はカナナラ(Kununurra)から南はエスペランス(Esperance)、東はユークラ(Eucla)まで全長7,000km を超える距離を網羅しています。なお、充電ステーション間の平均距離は約160km です。


(情報:2023年12月現在)