オーストラリアの眩しい日差しが降り注ぐ州都パースでは、輝く太陽が地平線に沈んだ後に始まるコンサートが現地で人気のイベントです。 


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巨大スタジアムでのコンサート(エド・シーラン、テイラー・スウィフト、エミネム、U2、コールドプレイをはじめとする人気絶頂の VIP アーティストが、これまでにパースでコンサートを開いています)から、注目のツアーや駆け出しアーティストのライブまで、「P-town」の通称で親しまれているパースでは、さまざまなイベントを楽しめます。パース(Perth/Boorloo)では、レッドカーペットが敷き詰められたクラブでのミュージック・イベントから、ビーチサイドでのアコースティック・ライブ、アーティストが目の前で演奏するジャズクラブや照明を落としたライブハウスまで、多様なシーンでさまざまなジャンルの音楽を楽しめます。


パース(Perth/Boorloo)で人気の音楽シーン

アボリジナルピープルの言葉で「ダーバール・イェリガンDerbarl Yerrigan (Swan River)」と呼ばれる雄大なスワン・リバー(Swan River)が市中心部を流れるパースには、路地裏の小さなバーや大切に保存されてきた史跡、きらびやかでモダンなアリーナなど、多様な文化が息づいています。さまざまなジャンルの音楽に触れながら、楽しい気分でパースの文化に思い切り浸ってみましょう。

ノース・パース(North Perth)には受賞歴を誇るローズマウント・ホテル(Rosemount Hotel)があり、この会場では現在までに数々の人気アーティストが、熱狂的なファンを前に素晴らしい演奏を披露してきました。ローズマウント・ホテルでは、他にもオルタナティブ系のDJや今後ブレイクが期待されるパース出身のバンドが定期的にライブを開催しているので、今まで知らなかった素敵なアーティストが見つかるかもしれません。


ノース・パースのローズマウント・ホテルでライブ演奏を行うシーザン・シーハン=リー(Sethan Sheehan-Lee)

ノース・パースのローズマウント・ホテルで演奏するシーザン・シーハン=リー


州都パースで「ダンスとダイバーシティのメッカ」として注目を浴びているナイトクラブ「マグネット・ハウス(Magnet House)」には、AUD$1,500,000を投入したキネティック照明が導入されており、大物アーティストの演奏に合わせて大勢の人々がダンスを楽しんでいます。ハードコアな音楽が好みの方には、会場全体に響き渡る爆音のロックやパンクをライブで聴ける「アンプリファイア(Amplifier)」がお勧めです。

また、パースでスムーズジャズのようなお洒落なジャズを聴きたい場合は、キャバレー風のジャズクラブ「ザ・エリントン(The Ellington)」に行ってみましょう。大切な人と夜中まで語り尽くせます。上記以外には、ビア・ガーデンのほか、洞窟をイメージした奇抜なインテリアが印象的な「バッドランズ・バー(Badlands Bar)」などがあり、賑やかな雰囲気を楽しめます。


パースのエリントン・ジャズ・クラブでステージに立つメル・ゴール(Mel Gall)とショーン・デイヴィス(Shaun Davis)(写真:ヴィン・ツリッケリオティス(Vin Trickeriotis))

パースのエリントン・ジャズ・クラブでステージに立つメル・ゴール(Mel Gall)とショーン・デイヴィス(Shaun Davis)(写真:ヴィン・ツリッケリオティス(Vin Trickeriotis))


ダイバーシティが魅力のフリーマントル(Fremantle/Walyalup)

アボリジナルピープルの言葉で「ダーバール・イェリガン(Derbarl Yerrigan)」と呼ばれるスワン・リバー(Swan River)がインド洋に流れ込む地に発展した、遊び心に溢れたアートな港町として知られるフリーマントルは、史跡やボヘミアン・スタイルの建築物が魅力の長い歴史を持つ町で、「フレオ(Freo)」の通称で親しまれています。この町では、クリエイティブなアイデアが日々生み出されています。フリーマントルは、オーストラリア出身のロックバンド「AC/DC」の人気ボーカルであるボン・スコット(Bon Scott)が駆け出しの頃に活動していた場所として知られている一方、現在は、改装された史跡指定のホテルやライブ会場であらゆるジャンルの音楽が演奏されています。

また、最先端のサウンドシステムを備えたライブハウス「フレオ・ソーシャル(Freo.Social)」では、ミュージシャンのツアーや現地のアーティストによるイベントのほか、コメディーショーやダンスミュージックの演奏などが日々行われており、ライブハウスに併設された小規模ブルワリーからのクラフトビールを片手に音楽を楽しめます。さらに、バラエティに富んだライブが日々開催されている「モジョズ・バー(Mojos Bar)」では、あらゆるジャンルの音楽が聴けます。

フリーマントルでは野外ライブも盛んに開催されており、フリーマントル・アート・センター(Fremantle Arts Centre)では、十分な木陰が確保された芝生のエリア「サウス・ローン(South Lawn)」で大物アーティストのライブが行われているほか、日曜の午後には中庭で無料のサマー・コンサートを楽しめます。


フリーマントルのモジョズ・バー外観

フリーマントルのモジョズ・バー


ノースブリッジ(Northbridge/Yandilup)のナイトライフ

多様な文化が溶け合うノースブリッジ(パースCBDから徒歩4分)では、あらゆるジャンルの音楽が毎日ライブで演奏されています。

一見クールで都会的なノースブリッジでは、ライブ会場を兼ねたバーが裏路地で多数営業しています。1950年代風ダイナーが魅力のバー「ジャック・ラビット・スリムス(Jack Rabbit Slim’s)」でアルコール入りのミルクセーキを飲んだ後は、扉で隔たれた奥のライブ会場でロックやインディー、ヒップホップ、R&B、エレクトロを楽しみましょう。また、プロのミュージシャンが運営している「コンビニエンツ(Convenients)」では、ロックを聴きながらハンバーガーとビールを堪能できます。

少し広めの会場としては、「ザ・レカバイト(The Rechabite)」が挙げられます。かつてダンスホールとして使用されていた施設を改装した3階建ての建物では、街の灯が美しい夜景のパノラマを屋上から眺められる一方、地下のクラブでは賑やかなダンスシーンが繰り広げられています。対照的に、小規模なライブ会場の中では、雰囲気の良いバンドルームが魅力の「ザ・バーズ(The Bird)」が人気です。ここでは、アンダーグラウンド系のライブが年間を通して行われています。


パースのザ・レカバイトでライブを行うマシュー・ゲドリング(Matthew Gedling)

パースのザ・レカバイトでライブを行うマシュー・ゲドリング


ワジュク(Whadjuk)のカントリーに響く歌声

パースでは市中心部に近い郊外でもライブ演奏が行われており、メインストリートや海岸線沿いの地域も音楽で活気づいています。

マウント・ローリー(Mount Lawley)を走るビューフォート・ストリート(Beaufort Street)には、世紀を超えて人々を楽しませてきた劇場「ザ・アスター(The Astor)」があります。この施設には、オープン当時に使用されていたアールデコ調の外観が現在も残っており、大規模なツアー公演や現地で活躍するさまざまなアーティストのイベントに使用されています。イングルウッド(Inglewood)の有名なランドマークである「シビック・ホテル(Civic Hotel)」の裏手には、パースを代表する豪華なライブ会場「ミルク・バー(Milk Bar)」があります。この場所では、「カーニヴール(Karnivool)」や「ザ・キル・デビル・ヒルズ(The Kill Devil Hills)」をはじめとするオーストラリアで人気のバンドが頻繁にライブを行っています。


マウント・ローリーのザ・アスター・シアター外観

マウント・ローリーのザ・アスター・シアター


太陽が降り注ぐサーフィンの名所として知られるスカボロー(Scarborough)では、水辺で楽しむイベントが盛んに行われています。潮風の香るスカボローのランドマークである「インディアン・オーシャン・ホテル(Indian Ocean Hotel)」では、ジョン・バトラー・トリオ(John Butler Trio)やルーク・スティール(Luke Steele)をはじめとする人気バンドやアーティストが、聴く人を魅了する音楽を奏でています。目の前にビーチが広がるパブ「エル・グロット(El Grotto)」では、インディーズやロックのほか、DJによるセットが週5日演奏されており、音楽を聴きながらテキーラや強めのカクテルと合わせてタコスを楽しめます。


(情報:2023年12月現在)