パース(Perth/Boorloo)から僅か30分のドライブで、西オーストラリア州最古のワイン産地に到着です。ゆったりと時間が流れる別世界で、忙しい日常をしばし忘れましょう。
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スワンバレー(Swan Valley)は、180年を超える歴史の中で才能豊かなアーティストや職人、高級食材の生産者を数多く魅了してきました。計画的にじっくりと目的地を楽しみたい方も、気ままに新しい場所を訪れたい方も、それぞれに最高の瞬間が待っています。
至高のグルメ、極上のドリンク
200年近い歴史の中で数々の受賞ワインを世に送り出してきた老舗ワイナリーで、自分だけのオリジナルワインをブレンドしてみましょう。サンダルフォード・ワインズ(Sandalford Wines)では、1時間半のセッションで、ワイナリー見学とオリジナルワイン造りを体験できます。試飲のみを体験したい方は、30分のテイスティングを予約して、カナッペとペアリングしながら新作ワインをじっくりと味わいましょう。テイスティング後には、ワイン用ブドウ畑を見下ろす美しいレストランでランチを楽しむことができます。
マンドゥーン・エステート(Mandoon Estate)も、ワイナリー、ビール醸造所、ユニークな体験が揃った素晴らしい場所です。また、マーリナップ・アボリジナル・ギャラリー(Maalinup Aboriginal Gallery)では、施設内に並べられた自生のハーブやスパイス類をじっくりと眺め、印象的なアート作品を鑑賞しましょう。展示スペースを一通り見終えたら、エミューのソーセージやクアンドンのピクルスなどが盛り合わせられた、アボリジナルの味覚が詰まったプラッターを楽しみましょう。
レンタカーを手配して、気になるワイナリーやブルワリー、蒸留所、サイダー(リンゴ酒)醸造所、高級食材の製造元や販売店を巡ってみましょう。自分で運転せずに観光を楽しみたい方は、スワンバレー・ワイナリー&ブルワリー・ツアー(Swan Valley Winery and Brewery Tour)を利用して、地域を熟知したガイドに案内してもらいましょう。このパース発の半日ツアーでは、ワイナリーや小規模ブルワリー、チョコレート工場など、プレミアム飲料・食材の製造元を効率良く巡りながら、極上のグルメを体験できます。

スワンバレー、サンダルフォードでのワインテイスティング
時代の面影が漂う町、ギルフォード
趣ある街並みが魅力のギルフォードは、スワンバレーへのゲートウェイです。西オーストラリア州には、ギルフォードをはじめ、ナショナルトラストに認定された貴重な史跡の町が3か所あります。壮麗な19世紀の建物を巡るガイド付きツアーを利用して、1829年当時のギルフォードを振り返る旅に出かけましょう。個人で自由に散策したい方は、ビジターセンターで地図を手に入れて自分のペースで街を観光できます。
アンティークショップや地域で活躍するアーティストのギャラリーでは、ひときわ輝くアイテムが見つかるかもしれません。第3日曜日にギルフォードを訪れる方は、スターリング広場(Stirling Square)のクラフト・マーケットにぜひ立ち寄ってみましょう。また、長い歴史を持つパブでのんびりとランチを楽しむのも一案です。最近改装を終えたギルフォード・ホテル(Guildford Hotel)や美しいジョージアン様式の建物が目を惹くローズ&クラウン(Rose & Crown)、趣ある街並みに点在するカフェなど、選択肢には事欠きません。
大自然と心を通わせる
スワンバレーには、オーストラリアならではの固有動物に親しめる場所があります。カンガルーに手から餌を与え、コアラのクローズアップ写真を撮影し、ペンギンが戯れる様子を眺め、ウォンバットをはじめとするユニークで多様な動物をじっくりと観察しましょう。ケーバーシャム野生生物公園(Caversham Wildlife Park)は、子供の頃の純真な気持ちを呼び覚ます、家族に人気の観光地です。この野生動物公園は、民営の施設としては西オーストラリア州最大の規模を誇り、200種を超える動物が飼育・管理されています。
トーチを持って出かけるウッドランド・リザーブ(Woodland Reserve)探検ツアー(9月~4月)では、絶滅危惧種のウォイリーをはじめとする珍しい生物を観察します。また、ファーム・ショー(Farm Show)では羊の毛刈りやムチさばきのパフォーマンスを見学できます。柔らかい毛に覆われた愛らしい動物を抱っこしたい方は、モリーズ・ファーム(Molly’s Farm)に行ってみましょう。
環境保全区域とレクリエーション区域を兼ねるホワイトマン公園(Whiteman Park)では、野生動物との楽しい出会いだけでなく、深い歴史に触れるチャンスもあります。公園内でビンテージの列車やトラムに乗ったら、西オーストラリア州自動車博物館(Motor Museum of Western Australia)やトラクター博物館(Tractor Museum)へ移動し、展示を見学しながら地域の歴史を紐解きましょう。

スワンバレー、ケーバーシャム野生生物公園
甘い余韻を味わう、心弾む一日
スワンバレーの養蜂所、ハウス・オブ・ハニー(The House of Honey)は、ビーポーレン(花粉荷)や蜜蝋キャンドル、高級ハチミツをはじめとする、ミツバチ由来の製品を幅広く取り扱っており、甘い癒しのアイテムを求めて訪れる人が絶えません。ハチミツ酒造所のツアーも催行されているので、ぜひ参加して、人類最古のお酒とされるミード(蜂蜜酒)について詳しく学びましょう。
甘いものに目がない方は、モンド・ヌガー(Mondo Nougat)に立ち寄って、極上のスイーツを堪能しましょう。販売所を兼ねるこのヌガー製造所では、製造工程を見学することができます。店内では、人気のチーズケーキやラム・ババ(ラム酒のシロップを染み込ませた焼き菓子)をコーヒーと一緒にゆっくりと味わいましょう。また、お土産には気になるフレーバーのヌガーをお忘れなく。クランベリー&ピスタチオやバニラなど、バラエティ豊かなオプションが揃っています。
清らかな水音に心を委ねる
スワンバレーに向かうルートは陸路だけではありません。スワンバレーはオーストラリアで唯一、都市部から半日(約6時間)クルーズで訪れることができるワイン産地です。キャプテン・クック・クルーズ(Captain Cook Cruises)が催行するパース発のクルーズ・ツアーを利用すれば、スワン・リバー(Swan River/Derbarl Yerrigan)の雄大な流れに沿って進み、美しい景色を眺めながらグルメとワインが待つスワンバレーへと向かうことができます。
現地に到着と同時にバスに乗り込み、地域の魅力を存分に味わえるグルメスポットへ向かいます。復路のクルーズに乗り込む頃には、ワインやチーズ、チョコレートなどのお土産でカバンがいっぱいになっていることでしょう。パースへ向かう船上では、デザートとワイン、ライブ演奏を優雅に楽しみましょう。

スワンバレー、キャプテン・クック・クルーズ
(情報:2025年1月現在)